転職を考えるときに、大手企業に転職したいと思うことはだれでも一度はあることです。これまで電気工事を仕事にしてきたのなら、大手電気工事会社に転職したいと考えるのは自然なことではないでしょうか。

ただ、今まで電気工事をしてきたからと言って安直に大手電気工事会社を志望しても、なかなか転職成功することは難しいでしょう。大手電気工事会社と中小の電気工事会社には、仕事の内容が違ったり働くときの心構えが違ったりします。それを熟知しておくと転職成功させやすくなります。

ここでは、まず大手電気工事会社の仕事内容を紹介します。そして資格・スキルを有利に活用する方法を紹介し、大手企業に採用されやすい心構えを解説します。

大手電気工事会社の仕事を把握する

大手電気工事会社と呼ばれる電気工事会社は、住宅・オフィス、プラントエンジニアリング、電力系、鉄道系の大きく4分野で事業を行っています。それぞれの仕事内容と特徴は下記のとおりです。

・住宅オフィス(一般電気工事、サブコンとも)

→戸建て・集合住宅やビルなどの建設に合わせて電気設備を工事します。照明・コンセント、空調、消防設備、給排水設備などの低圧設備のほか、高圧受電設備と配電設備も扱います。100~6,600Vの設備を扱うことがほとんどです。次から次に新しい案件をこなしていくことが多いです。

・プラントエンジニアリング

→工場の電気設備を扱う。主に機械を動かす動力用電源設備と制御のための計装設備を扱います。新規案件ばかりでなく、定期修繕や改良が多いです。工場の規模によりますが、100~6,600Vの設備を扱うことが多いです。

・電力系

→電力事業の用に供する電気工作物を扱います。20,000~500,000Vの発電設備、送変電設備から、低圧の配電設備まで扱う電圧の範囲が広いです。電力という社会インフラを扱うので、事故停電を起こしてはならないというプレッシャーが強く、責任感が求められる分野です。

 

・鉄道系

→鉄道に関する電気設備を施工します。列車に電気を送る電車線路設備、変電設備、駅照明など電灯設備、列車を制御する信号設備、通信設備が該当します。100~27,500Vまで扱う電圧は広いです。社会インフラである鉄道を動かしながら工事する必要があるので、高い信頼性と安全性が求められます。

これらの分野は、1社で1分野ということではなく、1社で複数の分野に事業展開していることが多いです。

電力系大手電気工事会社の株式会社九電工の例を挙げると、そもそも九州電力の出資で配電工事を中心にスタートしたものの、現在は電気設備工事も行うサブコンでもあります。サブコンとは、ゼネコンに対して設備工事業の意味です。また、東日本旅客鉄道(JR東日本)の出資会社である日本電設工業は、鉄道電気工事のほかに一般電気工事としてサブコンの事業領域も行っています。

会社を選ぶときに、どの事業領域に強みを持った会社なのかを注意しておく必要があります。あなたが今取得している資格や経験と照らし合わせて、どの分野で活かせるかを確認してください。

では、これらの電気工事会社で行っている具体的な仕事はどのようなものでしょうか。一言でいうと、「施工管理」です。

大手電気工事会社の社員は時間単価が高く、電気工事の職人の仕事をさせたがりません。外部能力として下請けに出したほうが安く使えるからです。一方、施工管理は外注化できるものではありません。したがって大手電気工事会社の仕事内容は、施工管理が中心になります。

下図は、サブコンの例として総合系大手電気工事会社の六興電気株式会社の求人票です。施工管理が中心であることが謳われているのが確認できます。大手電気工事会社を狙うときは同様の求人を探します。

もし、あなたが電気工事の職人として大手電気工事会社を志望しているなら、考えを改めるべきです。大手電気工事会社は、優れた電気工事の技能を持っている人ではなく、組織として大規模な電気工事を遂行できる人材を求めています。まず、この点を理解しておかなくてはなりません。

施工管理は組織で仕事するために大切な考え方

では、大手電気工事会社に勤めるにあたって絶対必要な、「施工管理」とはどのような仕事でしょうか。

大規模な電気工事をするとき、全てを一人で行うことはありません。家庭用の電気配線くらいなら、段取り~施工~片付けまで全てやることもありますが、100戸以上入る下写真のようなマンションの電気工事を一人でやることはまず無理でしょう。できたとしても数ヶ月~数年かかります。

規模が大きくなればなるほど大人数で仕事をすることになるのは、自然に理解できるでしょう。このとき、人数が増えた分だけできる仕事の量が増えるわけではありません。

下の図は、1人で電気工事をする場合と5人で電気工事をする場合を簡易的に比べた図です。通常人数が5倍になったとしても、できる仕事の量は5倍にはなりません。

これは、複数の人間で仕事すると必然的に起こることです。一緒に仕事をする相手には、ある仕事を引き継いだり、反対に相手から引き継いだりすることもあります。このとき、必ず引き継ぎ連絡をします。引き継ぎの間は、電気工事の作業は止まりますので、結果全体の出来上がりは少なくなるのです。

ここで施工管理の出番です。施工管理を適切に行うことによって、引き継ぎの時間を減らしたり、引き継ぎでの齟齬(そご)をなくしたりすることが可能です。

そして、施工管理には「安全」「納期」「品質」「コスト」が4つの大きな観点としてあります。一つの工事に従事する人数が増えれば増えるほど、全体の「安全」「納期」「品質」「コスト」を高水準に実現することが難しくなります。

つまり施工管理に人数を割いたとしても、全体の管理を適切に行えば人員を充てた以上に「安全」「納期」「品質」「コスト」についてメリットがあります。大手電気工事会社を狙うなら、このことを承知しておかなくてはなりません。

複数人で仕事をするときに、これらの施工管理の仕事が発生するので、中小企業でも同じように施工管理はあります。しかし、大手電気工事会社の場合は規模が違います。受注額数億円で何年にもわたる工事を、何百人もの作業員を統制する施工管理を行います。

下図は六興電気工事株式会社の求人票の再掲です。これには、工事規模が最大で10億円で3年にわたり工事をすることもあると記載されています。

数億円規模の大規模工事では、施工管理が中小企業よりもより厳密に行う必要があります。そうしないと、長期に渡り何百人もの作業員を統制して効率的に工事することは無理だからです。

この差は、発注側で見ていてもはっきりわかります。安全管理においては、服装や装備が過剰なほどにあるのが大手で、必要最低限(場合によってはそれ以下)なのが中小です。また作業打ち合わせで、図面を使い熱心に行っているのが大手で、口頭で簡単に終わるのが中小です。中小企業で大手並みに手をかけている例外はありますが、大手企業にまず例外はありません。

もう一つ求人例を示します。下図は、独立系でインフラ工事に強みを持つ大手電気工事会社の東光電気株式会社の求人票です。この求人票には、現場施工管理として「品質管理」「安全管理」「工程管理」「原価管理」が業務の一部であるとされています。

工程管理は納期管理ともいい、原価管理はコスト管理と呼ぶこともあります。

これらから、あなたがもし腕のいい電気工事士だったとしても、大手電気工事会社を受けるときに、応募書類や面接で「高品質に電気工事できること」をアピールしても、それだけでは効果が薄いです。直接施工管理には携わっていなくても、施工管理を意識していかに全体の品質を高める工夫をしてきたかをアピールする必要があります

資格・スキルと大手企業に転職成功する心構え

大手電気工事会社に勤めるには「施工管理」が重要だということは述べました。応募書類や面接では、施工管理に加えて資格やスキルを実績とともにアピールとすると良いです。ここでは、まず受験に有利な資格・スキルについて述べます。

電気工事士(一種・二種)、施工管理技士がよく求められる資格

電気工事に携わることになるので、電気工事士資格は持っていると有利です。先に大手電気工事会社で必要なのは、「電気工事ではなく施工管理」と言っておきながら矛盾するのではないかと思われるかもしれません。実は、2つの意味で電気工事士資格が必要になります。

1つ目は、後述する電気工事施工管理技士資格を取得する要件が緩和されるからです。下の図のように、高卒だと電気工事施工管理技士試験を受けるだけで10年以上かかります。それが電気工事士資格を取得することで5年強まで短縮されるのです。

また、大卒でも工学系の学部を出ていないと高卒と同じ扱いです。したがって、電気工事士資格を持っているだけで施工管理技士資格を取得しやすく、持っているだけで有利になります。

2つ目は、施工管理といえども電気工事をすることがあるからです。これは、職人として第一線で働くという意味ではありません。未熟な作業員のフォローをしたり、仮設電源など職人にさせたりするほどでもない仕事は施工管理の人が行うことが多いです。

住宅・オフィスの一般電気工作物であれ、鉄道やプラントの事業用電気工作物であれ、電気工事は電気工事士の有資格者が行うことが法令で定められています。組織(会社)として電気工事を行っている以上、電気工事ができる人ばかりで組織されていると仕事がやりやすいのは事実です。

下図が、総合系大手の六興電気株式会社の求人です。電気工事士(第一種または第二種)資格が歓迎条件とされています。

次に、持っていると良い資格は電気工事施工管理技士資格です。これは、施工管理の実力を認定する国家資格です。持っていれば、施工管理の実力を示すことになります。

施工管理自体は、無資格でも携わることができます。しかしながら、会社は施工管理に携わるうちの1人を「主任技術者」または「監理技術者」として、電気工事士施工管理技士の有資格者の中から選任しなければなりません。これは法令により定められています。したがって電気工事施工管理技士の有資格者は、即戦力として期待され、転職の際には大変有利になります。

下図は、現場でよく使われる施工管理体制表の一例です。監理技術者と主任技術者は電気工事施工管理技士資格が必須で、ほかは必要ありません。

ちなみに電気工事施工管理技士の資格を持っていない場合は、資格の必要ない現場代理人などとして施工管理に携わることになります。この際、有資格者である主任技術者と一緒に現場を回ることで実力をつけ、資格取得を目指すことになります。

下図は、東京電力系大手の株式会社関電工の求人です。関電工は、電気工事会社売上げランキングで上位に入る優良企業です。本社は東京ですが全国に拠点があり、この求人は静岡での募集です。

関電工の求人は、ほとんどが電気工事施工管理技士必須の求人です。しかし、中には歓迎条件とされている求人もあります。あなたに作業責任者や現場代理人として少しでも施工管理の経験があれば、応募してみる価値があります。もちろん、電気工事施工管理技士資格を持っていれば、大変有利になります。

サブコンは消防設備士、鉄道は独自資格

ほかにも、消防設備士資格は主にサブコンで必要になる資格です。

消防設備とは、下の写真のような非常誘導灯のほか、消火設備(スプリンクラー、ガス消火装置など)、自動火災報知設備、非常誘導灯、非常用発電機などを指します。これらの設備も、電気で動作するものであり電気工事の一環として行われます。

これらの設備は、消防設備として消防法の適用を受けます。法令に沿って、設置後は消防署に届け出て検査を受ける必要があります。このとき、届出様式に設置工事者の氏名と消防設備士の資格内容記載が必要です。そのためサブコン狙いなら、消防設備士資格があるとアピールポイントになります。

一緒に仕事をしたことのある大手サブコンの方が言うには、「入社すると、電気工事士資格→消防設備士資格→電気工事施工管理技士の順に取得を強く促される」ということでした。

下図は、大手電気工事会社きんでんグループのきんでん関西サービス株式会社の求人票です。親会社のきんでんと同様に、設備工事からプラントエンジニアリングまで広く手掛ける会社です。この求人には必須条件として、電気工事士や電気工事施工管理技士の資格がなくても消防設備士資格があれば受けられることが示してあります。

消防設備士資格のように、業界により独自にもとめられる資格があります。例えば、私が長く勤めた鉄道業界には、電気工事士以外にも「列車見張員」「線閉監督者」などの資格が必要です。プラントエンジニアリングでも、「計装士」の資格が推奨される場合があります。

しかしこれらは電気工事士資格や電気工事施工管理技士資格ほどに需要はありません。あなたが当該の業界にいるならば取得しておいて損はありませんが、違う業界にいるならわざわざ取得するのは時間の無駄です。また、鉄道系電気工事会社でも一般電気工事をしていることはよくあり、鉄道系資格を取得していても一般電気工事の部署に配属されると資格が無駄になります。

ここまでで紹介した資格は、あなたが今取得しているなら試験で有利に働き合格しやすいというものです。今から取得を目指すことは、せっかく見つけた優れた求人を逃すことにつながります。優れた求人を見つけたなら、迅速に行動することが転職成功への近道です

図面から出来上がりを想像するスキルは役立つ

資格としてではなく、実際に使えるスキルとしてCADは使えることが望ましいです。電気工事では、AutoCADやCADwe’ll Tfasをよく使います。

あまりに当たり前過ぎて面接でCADが使えるかどうかを訊かれることはほぼなく、入社して絶対にCADを使う場面が出てきます。事前に資格取得や練習をしておく必要はないものの、苦手で習得する気がないと苦労するでしょう。

私がこれまで数多くの電気工事に携わってきて、指示はCADで行っていることや、竣工図書としてCADデータを納めることを課してきました。しかし、これに対しどの会社も特に不平不満なく当然のように提出してきたことから、社内でCADは必須であるといえます。

そして、何よりも大切なのは図面から出来上がりを想像できることです。言うまでもなくCADは2次元です。実際に施工するのは3次元で、電気以外の設備も含めた全体像をイメージする力がないと大変苦労します。

通常工事は、「躯体・建物工事→機械・管工事→電気工事→通信工事」の順で行われます。同じ区画に、機械・管・電気配線・情報制御線が混在します。

例えば下図は、かつて私が施工する電気工事会社に「フリーアクセスフロアの上にサーバーラックを置く指示」をした図面の一部です。工程上、まだ建物が出来上がる前に、図面だけもらってその上にサーバーラックを設置する設計をしました。

これが実際にサーバーラックを置く段階になると、フリーアクセスフロアを剥がして架台を組んだ上で載せることになります。下の写真がフリーアクセスフロア下の写真です。

このとき、周囲の状況から架台がどこに設置されるかを考えて電気工事をしないと、あとで施工しなおす羽目におちいります。

大手電気工事会社が受注する工事は、工事規模・金額が中小企業と比べると大きく、調整が必要な関係箇所が多いです。そのため、大手電気工事会社で施工管理に携わるときには、工事の全体像をイメージしながら作業を進めなければ、何度もやり直しをすることになりかねません。

「早いもの勝ちだろう!」と考えているのでは失格です。設備は「躯体・建物→機械・管→電気→通信」の順で動かしやすく、動かしやすいものを動かすのがほとんどです。つまり、電気工事で担当する電気・通信配線はまっさきに移動させられます

これを見越して図面を見ながら、手戻りにならないように施工を指示できる能力が大変役立ちます。もしあなたに電気工事士としての作業経験があるなら、「様々な現場でほかの工事との取り合いを見てきたので、指示する立場で十分活用できる」というアピールができます

資格・スキル以上に高いコンプライアンス意識が必要

ここまで紹介した資格・スキルのほかに、大手企業に勤めるなら心得ておくべきことがあります。それは、コンプライアンスと信用についてです。

コンプライアンス(法令遵守)は、大手企業でなくとも守らなければならないことです。ただ、大手企業はさらに厳しい社内規定があり、それも遵守することを求められます。これは、私自身が大手企業に勤めて感じたことであり、さらに大手電気工事会社に勤める知人は軒並み同じことを言っていることでもあります。

組織が大きいと、社員一人ひとりの例外を認めていると収集がつかなくなります。したがって、融通が利かない場面が多いです。特に社歴の長いインフラ系(電力、鉄道)電気工事会社は、様々な規定にがんじがらめにされると考えてください。

このような大手企業では、応募書類や面接の最中にコンプライアンスや規則を軽んじる発言、態度は厳に慎まなければなりません。さらに会社の信用につながることで、当たり前のことながら「嘘をつかない・遅刻しない」のは基本として実践しましょう。

電気工事会社(施工管理)の勤務はきついか

ここまで紹介した大手電気工事会社の働き方はどのようなものなのでしょうか。建設業界は昔からブラックと言われており、人が定着しにくいきつい職場と言われています。大手電気工事会社も同様なのでしょうか。

大手電気工事会社に勤める人に話を聞くことができたので紹介します。

昔はサービス残業、当たり前。若手が入社しても、それが嫌でやめることも結構あった。人材不足は常に感じている。

2010年代後半になって、サービス残業はなくなったが、長時間労働は残っている。ただし、肉体労働ということではなく、仕事は事務仕事で拘束時間が長い。

実際、作業員は日雇いの職人を使っていることが多く、そのような職人は土曜日にも仕事をしたがる(日当なので働けばその分給料が増える)。職人が仕事をしていて、管理する側が出勤しないわけにはいかないので、結局休日出勤する。

また、工期をギリギリで組まれることが多く、そうなると休日出勤して挽回することが多くなる。

この労働状況に関しては会社として問題意識は持っていて、一つのプロジェクトが終わったら連休が取れる制度を作った。定着度を上げる取り組みは増えてきた。

この人は一般電気工事が多い、サブコンよりの人です。

一方プラントや鉄道は、そもそも1日8時間土日休みで工事を計画するため、残業休日出勤は少ないです。しかし、時期的なもので下期、特に1月~3月に工事が集中しやすい特徴があります。この時期は、土日返上で仕事をすることもあります。

このような仕事で、何にやりがいを感じて続けているのでしょうか。疑問に思い、聞いてみました。すると以下のようなことにやりがいを感じるということです。

  • 工事が竣工して、施主から「ありがとう」と言われたとき
  • 受電して初めて電灯が点灯したとき

私も鉄道会社で工事に携わっていたことがあり、これらの感覚はとても良くわかります。身体を壊すくらいに根を詰めて仕事をしてきて何度もやめようと思ったけれども、最後にモノが完成したのを見るとそれまでの苦労がまるでなかったかのように報われる気持ちになります。これは、工事屋の宿命であり醍醐味であると思います。

このように、働き方については「実態として8時間働いて週休2日ではない」ことが多いことを予め知っておくべきです。その上で、やりがいを見だすとミスマッチが少なくなります。

大手電気工事会社の年収は建設業界では高め

最後に、大手電気工事会社の年収について考察します。先に紹介した六興電気株式会社の年収は、同じ求人票に以下のように400~650万円であると示されています。

同様に、ここで紹介した企業の求人票で提示された年収は下表のとおりです。

会社名 年収[万円] 補足
六興電気(株) 400~650 総合系
東光電気(株) 500~1000 総合系
ハイクラス
(株)関電工 500~850 電力系
きんでん関西サービス(株) 400~700 電力系

このように、概ね400~700万円がボリュームゾーンといえます。また、電気工事自体は建設業に分類されます。建設業全体の給料水準は国税庁の統計により公開されています。下のグラフが、国税庁の統計調査をグラフ化したものです。

引用:平成29年民間給与実態統計調査(第8表)をグラフ化

このグラフでは中央値が400~500万円にあり、300~500万円がボリュームゾーンです。これと比べて、大手電気工事会社の提示年収は少し高めといえます。

この統計には、技能職(職人)の人の給料も入っているので、技能職をまとめる仕事をするいわば上位職の施工管理職の給与水準が高いのは当然です。しかしながら、あなたが実際に受ける会社で提示年収は変わるので、業界水準と比べてどの程度かを判断すると良いです。

信頼のおける統計調査と比べることで提示年収が妥当かどうかを判断でき、年収面で失敗する可能性を低く抑えることができます。

まとめ

大手電気工事会社が事業を行っている領域は、住宅・オフィス(一般電気工事)、プラント、電力、鉄道です。それぞれ強みを持った会社があり、特徴に合わせてあなたの能力を活かせる会社を選びましょう。

大手電気工事会社が行うのは、施工管理です。したがって電気工事の腕をアピールするのではなく、組織をまとめ動かす能力についてアピールする必要があります

求人に応募する際に歓迎される資格には、電気工事士資格・電気工事施工管理技士資格などがあります。スキルとしては、CADが使えることが大切です。入社後に必ず必要になるスキルということも、承知しておく必要があります。

大手企業に求められるのは資格・スキルだけでなく、高いコンプライアンス意識も求められます。あなた一人が守っていればよいことではなく、指導する立場でもあることを理解しておかなくてはなりません。応募書類・面接でコンプライアンス軽視と思われる記述・発言は厳に慎むべきです。

大手電気工事会社の年収は400~700万円が提示されていることが多いです。これは、建設業界でも平均より高めの年収です。

以上を踏まえて転職活動を行うことで、転職成功しやすくなります。

技術者が転職するとき、多くの人が転職サイトを利用します。これは、それだけ良い条件で転職できるからです。

企業への履歴書・職務経歴書の送付やアポ取り、年収交渉など、面倒な仕事は全て転職エージェントが代行してくれます。これらを自分だけで行うのは現実的ではないですが、転職エージェントであればプロがしてくれます。

しかし、転職サイトは「対象地域」「対象年齢」「得意な分野(技術全般、製造業の技術・工場など)」で違いがあります。転職を成功させるには、これらの特徴を理解した上で進めなければいけません。

以下では、それぞれの転職サイトについて詳述しています。これらを理解することで、転職での失敗を防ぐことができます。