技術職の求人を探し転職するとき、多くのエンジニアは転職エージェントのサービスを利用します。技術者が使う転職サイトはいくつかあり、パソナキャリア(PASONA CAREER)はその中でも大手総合転職サイトの一つです。

転職サイトは、それぞれに特徴がありサービスも様々です。優れた求人を見つけ出して転職を成功させるには、その特徴について深く理解しておくことが重要です

ここでは、パソナキャリアの評判・口コミについて、私の実体験も含めて解説します。

全国・全年齢が対象の人材紹介案件が多数あるパソナキャリア

パソナキャリアは全国の求人を扱っている、大手総合転職サイトです。規模はdodaに次ぎ、扱っている求人数は電気・機械の技術職で10,000件を超えます

さらに、全年齢が対象とされており、40代以上であれば登録できる数少ない転職サイトでもあります。実際、40代以上だと転職サイトを使わないと転職成功させることは難しいです。そのような中で、全年齢対象とされているパソナキャリアは貴重な存在です。

また、パソナキャリアは製造業の求人を多く取り扱っています。製造業には、「電機」「建設機械」「産業機械」「食品」「医薬品」「電子部品」「自動車」など様々な分野があります。

パソナグループは人材派遣業として発展してきた企業であり、たくさんの製造業の企業に人材を派遣してきた実績から、会社の情報にくわしく、転職者に手厚い情報提供をしてくれます

特に、たくさんの転職実績をもとに、履歴書や職務経歴書・自己PRなどの書類添削サービスは有効に使えます。新卒で就職活動をしたとき以来、このような書類は書く機会はありません。転職エージェントの書類添削サービスは、心強いです。

エンジニアには退職支援サービスが魅力

パソナキャリア独特のサービスとして、退職支援サービスがあります。あなたが今すぐ勤めている会社をやめるとしたら、どのような書類が必要か把握していますか? 主なものだけで以下の書類があります。

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証
  • 健康保険の喪失証明書
  • 源泉徴収票(時期により後ほど送付)
  • 年金手帳

さらに転職に伴い引っ越しするときには、引越しに関する届出や手続きが加わります。技術職だと普段聞き慣れない書類ばかりだと思います。

私はこれらの書類を抜けなくそろえるために、何度も自社内の事務部門に通いました。そこで、「また来たのか」と半ば呆れられながら書類を用意したのを覚えています。

新しい職場で働くにあたって気持ちよく今の職場を去るためにも、退職支援サービスを使って思い残すことなく手続きを済ませましょう。

パソナキャリアの転職支援サービスの使い方

パソナキャリアでの転職支援サービスは、全て無料で受けることができます。これは、パソナキャリアが求人票を出している企業側から報酬を得ているためです。転職エージェントに提供するサービスをどれだけ使っても、あなたがサービス料を請求されることはありません。

一般に転職エージェントの報酬は、あなたが転職する企業から提示を受けた年収額の2~3割と言われています。ですから、遠慮することはないのです。あなたが考えていること、希望することを確実に伝えて、それに応えてくれたら転職すればよいのです。満足できるサービスが受けられなかったら退会して問題ありません

しかし、転職エージェントをうまく使えないがために、早々に退会してしまったのでは優れた求人に出会う確率も下がります。パソナキャリアのサービスを利用できる期間は6ヶ月あるので、上手にパソナキャリアの転職支援サービスを使い転職活動する方法について解説します。

1.公式サイトから申し込み経歴を入力する

登録は、必ず公式サイトから行いましょう。登録は全てWEB上で完結します。入力する項目は、住所・氏名・生年月日・電話番号メールアドレスなどです。

登録が済むと自動返信メールが来て、数日中に面談日程を決める電話連絡が来ます。次の項でくわしく解説しますが、面談は転職支援してくれる担当者(キャリアコンサルタント)にあなたの情報を伝える大切な場です。

面談日程を決めると、マイページを登録する旨の下図のようなメールが来て、ログインパスワードの変更を促されます。

マイページは、パソコンのほかスマートフォンでも利用できます。出先でも、気軽に紹介された求人を閲覧することができます。

このあと、履歴書や職務経歴書を送付するか、記載する内容を入力する必要があります。すでにほかの転職サイトなどで作成していれば、使いまわしても全く問題ありません。なお、履歴書や職務経歴書は雛形が用意されています。これに従って電子ファイルを作成すると、比較的容易に作成できます。

また、パソナキャリアの情報入力で特色があるのは、PCスキルについて具体的に記入する項目があることです。Microsoft Office4製品(Word、Excel、PowerPoint、Access)について、どの程度の知識・実務経験があるかを情報提供します。具体的には以下のとおりです。

Word

  • 文字入力ができるか
  • 画像挿入(クリップアート・写真)できるか
  • 他のソフトとの連携操作できるか など
EXCEL

  • データ入力と編集ができるか
  • VLOOKUP関数が使えるか
  • VBAが使えるか など

PowerPoint

  • 基本的なスライドの入力・作成ができるか
  • アニメーション設定ができるか
  • Excelグラフの利用ができるか など
Access

  • テーブル入力できるか
  • フォーム作成できるか
  • SQLが使えるか など

これらの項目に、「できる」「できない」で答える様式になっています。ほかの転職サイトでは、例えば「Wordは使えますか?」という質問に文章で回答を求められることが多いです。それに比べて遥かにわかりやすく、答えやすい仕組みです。これを参考にすると企業側が求めるPCスキルが把握できます。

このときの情報提供では、あなた自身をうそで飾っても全く意味がありません。正直に、転職エージェントに情報を提供する必要があります。

パソナキャリアを使って、「ひどい扱いだった」「紹介を断られた」というような悪い状況になるのは、第一に誠実に情報提供していない可能性があります。転職エージェントは、あなたがどのような人なのかを十分理解した上で、キャリアコンサルティングします。

様々な情報から判断して、はなから向いてなさそうな仕事を紹介するわけはないのです。したがって、あなたを判断する材料が少なければ、紹介される求人も少なくなります。

このように、はじめの情報提供ではできるだけ詳細に正しく書くと転職成功の可能性が増します

2.面談(キャリアカウンセリング)を受け求人の紹介を受ける

マイページに基本的な情報を入力すると、次のステップは面談です。面談の場所は、東京と大阪のほか、名古屋、静岡、広島、福岡で対面による面談を受けることができます。同じ都府県内でも、拠点まで距離がある場合は電話面談を提案されます。下図に、面談場所と電話面談でも対応できることが記載してあります。

電話面談でも、全く問題なく転職することはできます。私が転職を成功させたとき使った3社は、全て電話面談でした。それでも特に不自由することなく転職できました。

確かに対面で面談できると安心感があります。話をする相手の顔が見えるのと見えないのでは、見えるほうがより話をしやすいです。しかし、対面で面談できないことは大きなデメリットにはなりません。電話やメール、マイページなどのツールで十分に転職成功できる環境は用意されているので、安心して下さい

面談では、予め提供したあなたの情報をもとに、様々な質問を受けます。これは文章・文字にできなかったあなたの思い・考え方を引き出すためです。具体的には下記のようなことを聞かれます。

  • なぜ転職しようと考えたのか
  • 次の仕事に求めるものはなにか
  • 転職する時期は決めているか。決めているなら具体的にいつか など

これらの質問は、あなたの適性を知るための質問です。したがって、電話面談でも正直に答えましょう。採用試験の面接官に対しては言葉を選ぶ必要がありますが、転職エージェントには正直に思うところをさらけ出して問題ありません。

私も転職エージェントには、「上司と馬が合わない」「経営者とケンカした」「技術レベルが低すぎて面白くない」など、いわゆる採用試験のNGワードを連発して話しました。だからといって、求人を紹介されないということはありません。NGワードを連発する私を前提とした上で、求人を紹介してくれます。

求人の紹介はメールで案内が来て、マイページに登録されます。採用試験の進捗管理もマイページから行います。

このほかパソナキャリアには、スカウトサービスがあります。スカウトサービスとは、あなたが希望する条件の求人以外にも、あなたの経歴や適性から適職と思われる求人を紹介してくれるサービスです。

スカウトサービスを使うと、自分では考えもしなかった優れた求人に出会う可能性が増えるので、有効活用すると良いです。

3.気に入った求人があれば転職する

面談が終わると、あなたに適した求人の紹介が始まります。パソナキャリアの求人情報の特徴は、下図のように条件だけでなく企業毎に特徴が記載されていることです。

図で示した第一精工株式会社の求人は「経理・財務・会計」「法務・知財・特許」「金型設計」の3職種で求人を募集しています。そのうち技術職は金型設計の求人が対象です。

パソナキャリアでは、職種ごとの求人票を紹介する前に「採用状況・特徴について」という項目を設けて、企業の情報を開示してあります。単に求人の条件(労働時間・年収・職種ほか)だけなく、判断材料が増える点が評価できます。

ただし、募集要項は下の図のように「予定年収:300~600万円」「学歴:高卒以上」といった、必要最低限のことしか記載されていません。

これだけではよくわからないので、詳細は転職エージェントに問い合わせなければなりません。パソナグループは人材派遣業としてたくさんの企業と付き合いがあることから、求人情報だけでなく社内の雰囲気などの情報も持っています。それらを聞き出すことで、転職のミスマッチを極限まで減らすことができます

こうして紹介を受けた求人の中に、あなたの希望に沿うものがあれば転職エージェントを通じで応募します。採用試験に際して転職エージェントが企業に推薦状を書くほか、職務経歴書の書き方指導・合格する面接対策のアドバイスなどのサービスを受けることができます。はじめての転職だと、このあたりのサービスは重宝します。

そのあと、晴れて採用決定となったら入社に向けて、現在の仕事を辞める準備をします。実際退職するときに大変役立つのが、退職支援サービスです。

上でも述べたように、退職にあたって手配しなければならない事務書類はたくさんあります。社会保険の手続、離職票の受領などほか、引っ越しするとなるとさらに事務手続きは増えます。技術職だと普段触れることのない書類仕事なので、何から手を付けてよいのか途方に暮れることになります。

そのようなときに、何から片付けるべきか経験豊富な立場で支援してくれるので助かります。退職するときの手続きは、失業保険や年金などあなたが将来受け取るお金に関わる事項が多いので、この退職支援サービスを使って確実に終えるようにしましょう。

パソナキャリアで優れた求人に応募し転職する

パソナキャリアは、人材派遣業から展開してきた大手総合転職サイトです。人材派遣業で培われた企業とのネットワークを生かして、全国の求人を扱っており、特に製造業の技術職に強みを持っています。さらに、全年齢が対象である数少ない転職サイトでもあります

そのような手厚いサービスの中でも、新しい職場に関係することだけでなく、今の職場を退職するためのサポートをしてくれるのが特色あるサービスです。退職の事務手続きは大変煩雑なので、心強いサービスです。

登録にあたってPCスキルの確認など、細やかに情報提供が必要なのはパソナキャリア独特といえます。その分、きめ細やかな求人紹介やより合格しやすい推薦を期待できるため、できるだけ詳細に情報提供しましょう。

また、電話・メールでのやり取りだけでも転職を成功させることは可能です。WEBのマイページなどをあわせて利用することで、転職エージェントとコミュニケーションを取っていれば問題ありません。

パソナキャリアのサービスは、転職エージェントとのコミュニケーションの上に成立しています。これは、コミュニケーションの得手不得手によりメリット・デメリットの両方になります。しかし、パソナキャリアの持つ求人数の多さは魅力的で、活用メリットの大きな転職エージェントといえます。パソナキャリアの評判・口コミと特徴を理解した上で、優れた求人を探すと良いです。